2017/03/16
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F.誕生ヒストリー【第2話】
失意のどん底でペット服と出会った



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【第2話】失意のどん底でペット服と出会った

 

私には4人の子どもがいます。

子どもを育てながら起業するのはすごいとよく言われますが、どさくさで大きくなったようなものです(笑)。

ただ、子どもがいたことで子ども服を作るうえでおおいに参考になりましたね。

彼らの一挙手一投足が服作りの教科書になるからです。

生地は伸びる素材のカットソーにこだわりました。

これ、とても縫いにくいんですけどね(笑)。

フリルやリボンなどの装飾はせず、色づかいやロゴ(刺繍、プリント)を活かしたシンプルなデザインを追求しました。

トレーナーやTシャツなど普段着のボトムをちょっとおしゃれに加工し、当然子どもたちにはありとあらゆる自社ブランドの服を着せました。

それが評判となり、ご近所のお母さん方が直接工房に買いに来られることもありましたね。

 

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自社製品を着る子どもたち

 

順調だった子ども服づくりの方向転換を考えるようになったのは、ユニクロさんが全国的に話題になりはじめた平成12年の頃。

品質にこだわったシンプルなデザインという商品コンセプトが競合したからなんです。

 

私たちはバイオーダーで生地を作るなど、品質にはものすごくこだわっているので、生地そのものの値段がまず高い。

そこに縫製費用などが加わるため、大量生産品とは圧倒的に価格が違ってしまいます。

 

しだいに厳しい経営状態になり、何度か持ち直しては落ち込むような波を繰り返していたとき、偶然繊維の卸問屋でワンちゃんの服を見かけたんです。

私は田舎生まれで、外で飼う犬しか身近におらず、ペット服にはあまり関心がなかったんですが、それが卸問屋で扱われるほど一般的な商品になったことにとても驚きました。

時代はここまで来ているのかと。

 

事業をどのようして立て直せばいいのか、しかも自分の持っているノウハウで何ができるのかと悩んでいたとき、ペット服はこれからますます求められるアイテムになるのではないかとひらめきました。

長年布を扱ってきたパタンナーの直感が働いたんだと思います。

活路を見出した瞬間は今でも忘れられません。

 

(きむあつこ)

 

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