体温・温度調節
暑すぎず、寒すぎず。ちょうどいいって、やさしい。
犬や猫にとって、体温のバランスを保つことは健康を守るうえでとても大切です。
一般的に、犬の平熱は38.0〜39.2℃、猫は38.0〜39.5℃が正常範囲とされています。
この範囲を大きく外れるような場合は、体調不良や病気のサインである可能性もあるため、早めに獣医師に相談しましょう。
体温の乱れは、食欲不振・元気消失・震えや過剰な呼吸など、さまざまな形であらわれることも。
日々の暮らしのなかで、「いつもとちがうかも？」という小さな変化に気づいてあげることが、我が子の健康を守る第一歩です。
温度調節が苦手な犬猫の特徴
体温調整が苦手な犬種
体温のコントロールが苦手な犬種は、季節の変化や室内の温度差に注意が必要です。
たとえば、フレンチブルドッグなどの短頭種は、鼻や気道が狭いため、呼吸によって体温を下げにくい体質です。
また、シベリアンハスキーのように厚い被毛を持つ犬種は、熱がこもりやすく、暑さへの適応が苦手な傾向があります。
小型犬は体表面積が大きいため、周囲の温度変化の影響を受けやすく、寒暖差に敏感。
さらに、高齢犬になると体温調整機能が自然と低下し、冷えや熱の影響が体調に直結しやすくなります。
それぞれの体質を理解し、日々の温度管理でそっと支えてあげることが、我が子の健康を守る鍵になります。
体温調整が苦手な猫種
猫ちゃんの中にも、体温調整が苦手なタイプがいます。
たとえば、ペルシャ猫やエキゾチックショートヘア、ヒマラヤンなどの短頭種は、被毛が密で熱がこもりやすく、鼻腔が狭いため呼吸による熱の放出もしにくい体質です。
また、高齢の猫ちゃんは加齢により体温調節機能が低下し、寒暖差に対して敏感になることも。
肥満傾向のある子は、体に熱がこもりやすく、暑さが特につらく感じやすい傾向があります。
だからこそ、それぞれの個性に合わせた温度管理や衣類の工夫が、毎日を心地よく過ごすための大切なサポートになります。
対策と予防法
適切な室温管理
我が子の健康を守るために、室温管理はとても大切なケアのひとつです。
特に子犬や子猫、高齢の子たちは温度変化に敏感で、わずかな冷えや暑さでも体調を崩してしまうことがあります。
急激な気温差を避けながら、一年を通して快適な室温を保つことが、安心して過ごせる環境づくりにつながります。
水分補給をこまめに
夏の外は、想像以上に過酷です。
たとえ数分でも、気温や体調次第で愛犬の体は限界を迎えてしまうことがあります。
だからこそ、お散歩には必ずお水を持って、こまめな水分補給を。
木陰で休ませたり、冷たいタオルで体を拭いてあげるだけでも、熱中症のリスクを大きく減らせます。
何気ないそのひと手間が、「守ってあげられる安心」に変わります。
散歩の時間帯をずらす
「その一歩が、愛犬を傷つけてしまうかもしれません。」
夏の日差しは、地面を容赦なく焼きつけます。
アスファルトの温度は60℃を超えることもあり、愛犬の小さな足裏に深刻なやけどを負わせてしまう危険性があります。
さらに、体温が急激に上がることで熱中症のリスクも一気に高まります。
お散歩は朝夕の涼しい時間に。そしてできるだけ日陰や芝生の道を選んであげてください。
着るだけで、我が子の体温をちょうどよく。
温度調整機能を備えた特殊な生地を使ったウェアは、周囲の気温に合わせて熱をためたり逃がしたりすることで、体温を快適な範囲に保ってくれます。
寒い日も、暑い日も、季節の変わり目も。
一年を通して我が子が心地よく過ごせる、やさしい“体温コントロール”をお手伝いします。