体のつくりや年齢によって、排泄のサポートが必要になるワンちゃんもいます。

・ダックスフンド：背骨に負担がかかりやすい体型のため、脊椎のトラブルから排泄機能に影響が出ることも。特にシニア期はこまめな観察が大切です。
・柴犬：比較的認知症のリスクが高い犬種とされており、高齢になるとトイレの失敗が増える傾向があります。
・パグ：太りやすく、内臓にも負担がかかりやすい体型のため、膀胱や腸の働きに影響が出るケースもあります。
・チワワ：小さな体で膀胱容量が少ないため、もともと排泄回数が多め。高齢になると失敗も起こりやすくなる傾向があります。
それぞれの体質や年齢に合わせて、「しかたない」ではなく「できること」でやさしく支えてあげる。
そんな心づかいが、我が子との暮らしをもっと穏やかにしてくれます。

排泄のケアは、我が子の心と体、そして飼い主自身の安心を支える大切な介護のひとつです。

以下のようなポイントを意識することで、毎日のケアがぐっとやさしく、負担の少ないものになります。
・清潔を保つ：排泄物が皮膚についたままだと、炎症やただれの原因に。見つけたらやさしく、すぐに洗い流してあげましょう。
・体調管理を心がける：食事や水分の量をきちんと整えることで、排泄のリズムも安定しやすくなります。
・叱らず、やさしく見守る：失敗しても責めないで。不安やストレスは、さらなるトラブルのきっかけになることもあります。
・獣医師との連携を大切に：排泄の変化が急に増えたときは、腎臓や神経系などの病気が隠れている可能性も。早めの相談が安心につながります。

排泄の悩みは、“しかたない”ではなく、“支え方を変える”ことで暮らしが変わります。
我が子の毎日が少しでも心地よくなるように、できることから、そっと始めてみましょう。